本の入手方法の変遷

私は比較的、本を読んでいる方かと思っています。
ふと考えると、本の入手方法の変化に気づきます。
そこで、頻繁に読書をするようになった頃から今の時点までの変遷を残しておこうと思います。
n=1の意見ですが、書店や本の販売をなんとかしたい、という人には役立つかもしれませんし。

  • 図書館期
    元々は近所の書店を利用していましたが、大学進学後、大学の図書館を利用するようになります。大学の図書館は古めかしい本しか無いものかと思っていたのですが、実際には異なり、書店に並んでいるようなものもありました。同時に図書館概論という講義を履修したことから、図書館のことを知り、読みたい本を購入していただけたり、他の図書館から借りていただいて、それを借りるといったことができることを知ったことで身近に感じるようになります。ちなみに、図書館間での貸し借りのことを図書館相互貸借 InterLibrary Loan(ILL)といいます、確か。これも図書館概論で知りました。
    その結果、本は図書館でほとんど済ませるようになります。
    お金がかからない、という点も利用の後押しとなりました。

  • リアル書店
    大学卒業後、しばらくは公共の大きな図書館の存在をたまたま知り、大学の図書館の利用の延長の様な雰囲気で利用していましたが、いつの間にか、利用しているうちに新刊本の数が減ってきているように感じました。実際はどうなのか不明ですが、人気小説などの購入に手一杯だったのかな、とも思いました。この頃には図書館に読みたい本が無いように感じ始めていました。
    その様な折、私のライフサイクルが大型書店を利用しやすいものに変わり、そこで購入するようになります。
    この頃は、少しでも興味が湧けば手当たり次第にカゴに入れて購入していました。
    おかげで完全に供給過多となり、本が積み上がりました。
    購入したある本を積み上げていた時、見たことのある気がして積み上がっている本の中を探すと同じものが出てきて、同じ本を購入する失敗をしていることがありました。このため読書メーターやメMediaMarkerを利用して再購入を防ぐことにしました。
    そのようなわけで、たくさん購入していたからか、クオカードをいただきました。

  • ネット書店期
    読書メーターなどを利用して重複購入を防ぐことを考えると、リアル書店で購入するより、確認してそのままネットで購入が便利なため、ネットで購入する機会が増えていきました。
    ただ、リアル書店で買わなくなったわけでも行かなくなったわけでもありません。
    すぐにも読みたいものは書店で購入していました。また、書店で読みたい本を見つけては、スマホにメモとして残していました。
    さらには、電子書籍の存在も大きいです。キンドルのPaperwhiteを利用しています。確かにただ読む分には良いですが、動作が遅く思ったほど快適には感じませんでした。

  • フリマアプリ期
    現在は、メルカリを利用して入手することもあります。きっかけは、気になる新刊本があっても、多分、読めば、それほどでも無いだろうな、というものを、とりあえず購入して読んで、予想通り面白くなければ、メルカリで処分することで損失を抑える、という考えからでした。
    逆に購入をメルカリで行うこともあります。この場合でも、購入後、面白くなければ即メルカリに出品です。購入費用はメルカリで販売して得た代金を利用することでまかなえます。メルカリの中でお金を回させられて、うまくできているな、と感心します。
    たまに、メルカリで新刊本を安く出品されている方と遭遇することがあり、それを購入して面白くなければ、すぐ出品することで、数百円ですが、新刊本を読んで儲かるということもあります。
    このようにメルカリはお金と家の本を置くスペースを効率よく利用できる、ということで利用し続けています。
    ただ、値引き依頼などの対応が面倒です。私はまだ、トラブルに遭遇していませんが、なんらかの面倒が起こる前に防ぐ方法を用意して欲しいところです。

4つ書きましたが、常に4つのうちの1つだけというわけではなく、変遷と言いつつ、正確にはこれら4つの併用です。

自分としては、ネットでの本の検索に工夫・変化が欲しいところです。
たとえば、この本を購入した人、閲覧した人は、といった形でのレコメンドも選べると面白いかなと思います。
どうやって情報を得るのかという問題がありますが、購入者のペルソナを元に、○○な人はこういう本を購入しています、といったものがあっても良いのではと思います。自分と同じ興味関心を持つ人や自分がなりたいと思う人、自分と同じ職業の人などなど。

ネットでの商品の検索は単調でつまらないのです。
見えすぎるのでしょうか。本屋だと、実際は面白い本があるのかもしれませんが、この棚の本は無いな、とすぐに判断して飛ばすことがあります。これがネットだとなかなかできません。確かにジャンルごとにカテゴリー分けされているので、それで絞れますが、例えば、小説といっても色々あるわけですが、どこまで興味を持てない本が出てくるのかわからないので、延々と見続けながらクリックしないといけません。本棚のように全体が見えない、ということが問題なのかもしれません。

それから、メルカリ、フリマアプリですね。これは1にも2にも、取引相手の質。毎回、売るにせよ買うにせよ、びくびくしています。面倒な人だったら嫌だなと。 この、人の質は図書館やリアル書店にとっても当てはまると思います。
いわゆる、モラル・マナー?そうしたことが保障された人。 こうなると別の問題ですが、これを解決して快適に利用できると良いと思うのです。利用料といったものを取ったり、中国で利用されている信用スコアなどの利用になるのでしょうか、それとも、司書や店員が毅然とした態度を取れるように図書館や書店の組織側が強くなる、でしょうか。

以上が現状ですが、今後はどうなるのでしょうか。
電子書籍も紙の書籍をフリマで売るように、利用権の移転といったことができると、もう紙の本を買うことはなくなるように思いますね。