キャッシュレス決済、〇〇ペイキャンペーンの戻す方向を変えてみる

さて、先日は、とある〇〇ペイの会社から不採用の連絡をいただきました。
そこの主要な業務にキャンペーンの企画というものが含まれていました。ということでキャンペーンについて考えてしまったので残しておこうと思います。

考えてしまったものはよく見かけるキャンペーンの戻す向きを変えるものです。
よく見かける〇〇ペイのキャンペーンは支払い金額の何割かをポイントや現金で支払った人に戻す、というものかと思います。
その戻す方向を支払った人ではなく、支払われた人、つまりお店側に戻すものです。
店員さんサンクスキャンペーンです。

お店はその戻ってきた分を、例えばアルバイトへの臨時ボーナスのようにすれば、ささやかかもしれませんが、従業員の満足度を上げることにもつながるでしょう。
支払った人も損をするわけではありません。1,000円のものを買って1,000円支払うのですから何も変わりません。ですが、その何%かが従業員の喜びにつながるわけです。チップを支払ったようなものです。

損はしないとはいえ、得することがない、とも言えますが、金銭的なお得がなくても別なものに魅力を感じてもらえるかもしれません。

飲食店やコンビニなど賃金とそこでの労働とが釣り合っているのか?という所が色々あるかと思います。釣り合っていないのは飲食やコンビニ、アルバイトに限らないと思いますが。
なんとなくの私の主観で申し訳ございませんが、最近は、そうした大変さを理解して店員さんなどへの配慮をすることを声高に言う人が増えているように思います。少なくとも表向きそういう言動をする方は多くなっているように思います。そうした配慮に欠けた行動はSNSですぐに晒され炎上です。
そうであれば、こうした具体的なメリットをお店にもたらし、自分が特別な行動をしなくてもお店の方に配慮した行動につながるのであれば、金銭的なメリットが無くても、参加していただける可能性はそこそこあるように思います。
また、もし、キャッシュバックに釣られたみたいでキャッシュレス決済を利用するのはイヤだ!といった人がいれば、そういう人を動かせるかもしれません。

こうしたキャンペーンはお店にとって魅力的だと思うので、〇〇ペイの支払いに対応できるようにしたい、と利用意向を高めることができるかもしれません。
さらにはキャッシュレスに関心があるけど、どうして良いかわからないお客様なんかに使い方を聞かれれば、進んで教えてあげて利用者を増やしていただけるかもしれません。
〇〇ペイを広めるために働いている営業の方の支援にもなるかもしれません。

また、どれくらいお店に戻るのか次第ですが、例えば、半分を従業員に、残り半分でこのキャンペーンを実施した〇〇ペイで支払った方をレシートや履歴で確認し、そのお客様に還元できるような何かを行う、といったことをしてみる、ということもあるかと思います。
そうすれば、商品の購入やサービスの提供以外の関係をお客様と築けて、お客さまがお店のファンになるかもしれません。最近、あまり聞きませんが、エンゲージメント向上に貢献するかもしれません。

そして、こうしたキャンペーンを行えば、行った〇〇ペイの企業の企業イメージも向上する可能性があるのではと思います。

今はウチの〇〇ペイを使えばおトクだから使ってね、といったキャンペーンばかりかと思いますが、誰が誰を喜ばせるのか、競合と変えて他と違ったイメージを醸成してみる、というキャンペーンを行うとどうなるのか見てみたくあります。

現実的には、どうやって何を戻すのか?言うは易しで、できるのかどうか、やって良いのかどうかも知りませんけど。
ま、でも自分がトクしないなら使われないでしょうね。