すわりの悪い前提条件

上記のツイートを見て、前提条件に気持ち悪さを感じたのでどうしてそう思ったのかでも書いてみようかと思います。

私は最初、これを見てカギはそういうことではなくて、採用の改善がカギじゃないの?と思いました。

このツイート、人には一つくらい取り柄があると言われているが、仕事ではその何か一つくらい取り柄がある、は当てはまらない、と書かれています。私はそりゃ当然でしょ、と思います。
なぜ、当然かと言いますと、前者の一つくらいある、というのはあらゆることが対象になっていると思います。一方、仕事での取り柄はあらゆることの内の仕事に関係することが対象でしょう。そして仕事の方はあらゆることに比べればボリュームも小さいでしょう。当然、前者での一つくらいより、仕事での一つくらいは出現しにくくなるでしょう。
しかも、仕事は企業や業種によって行うことや求められることが異なってくるでしょう。そうであれば、できることがある人でも、入った企業や業界ではそのできることがない、不必要な場合もあるでしょう。
そうなると、そもそもの問題は、何もできない人をどうするか、よりも、ある企業、ある業界でできることが何もない人を採用してしまうことが問題、つまり採用の問題じゃないの?と考えたわけです。
もし何も出来ない人がいるのなら、採用で100%の成功はなくて失敗は当然起こるとしても、何もできない人を雇ってしまう大失敗をしないようにし、失敗の程度を軽くする、つまり自社や自社業界でも多少は何かができる人を採用できるようになることが大事なのでは、と思った次第です。

上記のような採用の問題は分かってんだよ!その上で、既に採用してしまっている人について言ってるんだよ!ということなのかもしれませんが。
あるいは、仕事における何か一つくらいの解釈に違いがあるのか?それとも、「人間なにか一つくらいは取り柄がある」があらゆることを対象にしているという点に誤りがあるのか。もしくは、何らかの文脈の中の一つであるこのツイートに言及していて、その時点で私が間違っているのか?もっとぜんぜん違う間違いを犯しているのか?

いいねをつけた人はどういう理解をしたのか気になりますね。
書いてある通り、何もできない人の戦力化を良いと思ったのか、それ以外なのか?
もし、私の解釈が妥当なら、前提条件の置き方の難しさの表れだと思います。そして、それが誤った課題設定につながる例かなと思います。