アパレル系ECサイトの思いつき

アパレル系ECサイトのなぜ?から思いついた情報銀行などをからめた購入体験を変える思いつきを残しておこうと思います。
以前から、なぜ、アパレル系のECサイトでは個人情報を登録する際に、体のサイズを登録させないのだろう、という疑問を持っていました。これが思いつきのきっかけです。


自分に合う服のサイズはよく衣類をネットで購入する人は頭に入っているでしょうけど、購入頻度が少ない人は覚えていないことが多いのではと感じています。私も覚えていない一人です。そのため、ごくたまに購入、となるといちいち計るわけです。そして面倒に思うのです。
しかし、サイズを登録しておけば、その都度、計る必要がありません。ZOZOスーツなどはそうしたことも考慮された結果なのかな、とも思っています。
サイズが登録されていれば、各ECサイトで検索などした場合、自分に合うサイズがある服かどうかを詳細ページで確認しなくても分かるようにできるでしょう。
さらには、商品の詳細ページなどでは、閲覧者に合うサイズがどれかを示すことも可能でしょう。
その際、自分のサイズと服のサイズがぴったり合うことはあまりないでしょう。ですが、どこがどれだけ合わないのかを示せるでしょう。
どこかどれだけ合っているのかという情報を利用すれば、サイズ決定の手助けとなり購入の手間を減らせるのではないでしょうか。
例えば、Mサイズが登録サイズとの一致箇所が多く、次いでLサイズの一致率が高いです、といった提案ができるかもしれません。Mサイズなら肩幅が窮屈そうですが、Lサイズでは肩幅は丁度よくても袖が長いです、など。もちろん、数値でも違いを確認できるようにし、同時に服の着こなし方として、ゆったり着たほうがいい、などの情報もあれば、閲覧者のサイズ選定の手助けになるのではないでしょうか。
さらには、自分の写真などをアップすることで自分自身と同じ縮尺のアバターなどで実際に着た状態を客観視し、サイズの違いをより把握しやすくできるかもしれません。

ただ、こうしたことをするためにはサイズの登録が必要ですが、それが複数のECサイトで、となると、サイズ登録の手間がかかります。ZOZOスーツやスマホで写真などを撮る方法などいくつかあるようですが、それとて各サイトごとに行うことになり、面倒なことには変わりありません。
そこで何かないかと考えた結果、冒頭の情報銀行につながるわけです。

私の情報銀行の認識は、情報銀行に登録した個人情報を提供しても良い、という企業を登録者の判断で決められる、というものです。
そうであるならば、体のサイズも個人情報の一つとして登録しておき、それを各ECサイトで利用してもらえば、登録の手間がなくなるのでは、と考えました。
もちろん、これには各ECサイト情報銀行に対して個人情報の利用を求める必要がありますし、そのためには情報銀行に利用手数料などの支払いが発生するのだろうと思います。ECサイトは顧客の利便性が向上する、とはいえ、そのような手数料は払いたくない、となるでしょう。
なので、顧客の利便性向上だけでなく、分析サービスも提供してはと考えます。D2Cなどと言われているものもありますが、そうしたものを目指すならデータ分析は重要でしょう。
ECサイトを運営している企業はいろいろあるでしょうけど、しっかりと分析できる企業は限られるのではと思います。アクセス解析や顧客の分析などなど。
分析もやりようによっては、他のサイトなども含めた横断的な分析が可能かもしれません。A社とB社のサイトで購入している人はC社のaを購入する傾向がある、など。あるいはアパレル業界全体が恩恵を受ける分析もあるでしょう。
情報銀行が単に個人情報の提供だけでなく、そうした分析も同時にサービスとして提供します。さらには既述のサイズを利用した提案ができるシステムも併せてパッケージ化して提供するわけです。単なる個人情報の利用だけでなく、顧客の利便性向上と分析による効率的な販売活動が可能になる、と。
もちろん、分析だけは内製化する、システムは自社で構築する、別の会社に、というものもありでしょう。
購入時の手続きが似通ってくれば、利用者の負担は減るでしょうから、もっと気軽にネットでの衣類の購入を検討していただけるかもしれません。

購入体験を変えるなどとは大げさでしたが、衣類をネットで買う、ということには、もう少しなにかやりようはあるのではと思う次第です。