学校の業務範囲

このツイートなど、学校(先生)が非難されているものをよく見かけます。中には非難されて当然のものもあると思います。ですが、非難されているのがかわいそうに感じることがあります。
書こうと思って1ヶ月ほど放置していましたが、それについて書いてみようかと思います。

冒頭のツイートですが、ここにあるルールの言葉通り、透明の消しゴムはけしからん!ということでルールを作ったわけではないと思うのです。先生は時にバカにされる存在のようで、仮に本当にバカだとしても透明消しゴムが勉強することや学校生活に悪影響を及ぼす、と考えるほどバカではないと思うのです。でも、実際にルールができています。そこには何らかの理由があると思うのです。

透明消しゴムはテレビの情報番組なんかでも取り上げられたりしていたように思います。場所によっては透明消しゴムが話題の中心となり加熱することもあったかもしれません。その過熱ぶりから、欲しくなったり、あるいは子どもたちの人間関係上持たないといけなくなったりしたのかもしれません。
ルール化するくらいなので、授業や学校生活にも悪影響が出ていたのでしょう。さらには家庭でも何らかの問題があったのかもしれません。消しゴム買って、まだ使えるでしょ、買ったばっかりでしょ、たくさん持ってるでしょ、よそはよそうちはうち、などなど。
もし、問題がこのようなものなら、各家庭でやんわりと冷静になるように言い聞かせてもらうことが一番簡単そうに思います。でも、それができなかったり、依頼しても変化がなかったり、依頼したことが学校側に戻ってきたり、こうした結果が馬鹿げたルール化になったのかもしれません。

ルールができた事情や背景は私の勝手な想像です。
しかし、馬鹿げたルールに頼らなければ教師の本業である教えることがままならない状況があるのではないでしょうか。
学校は学ぶ場でありますが、学ぶべきとされるものが多岐にわたり、それらを先生方が一手に担うことに無理があり、その結果がこれなのではないでしょうか。
この様なルールを作る学校・教師をポンコツ呼ばわりして非難するなら、そんなポンコツにあれもこれも任せようとすることがおかしいように感じます。それなら勉強以外を任せられる何かを考えて作っていった方が良いのではと思うのです。

これから必要とされているICT、IoT、デジタルトランスフォーメーションなどの視点から学校を見ると遅れているのだと思います。これらの視点で遅れているということはそれだけ古い状態が続いているということなのではないでしょうか。何かガラッと変わるくらいの勢いで考え直さないといけないように思うのですけど。そこまでは難しくても業務範囲を決めてあげた方が良いのではと思います。今はそこが曖昧で何がどう足りていないのか、具体的に議論しにくい状態なのではと感じます。
勉強を教えることに集中してもらうのか、他のことも担うべきなのか。勉強以外のこともというのであれば、何らかのサポートや新しい形を考えた方が良いと思います。非難されることも多いのわけですから、現状に問題があるのでしょう。それもなしに、あれもこれもやるべきで、おかしなことをしてしまって非難では大変だろうと思います。

なんだか締まりが無いですが以上です。