Twitterを体験しました

家へ歩いて帰る途中、私の前方に川を覗き込んでいる見知らぬおばちゃんAがいました。
その方をちょうど追い越す辺りで、おばちゃんAが突然、私の方を向いて川を指差しながら「ヌートリア!」と声を上げたのです。
私に気づいていて声を上げたのか、よくわかりませんが、せっかく教えてくれているので、無視するのも悪いなと思い、歩くペースを落として覗き込もうとしました。
すると、私の後ろから、これまた見知らぬおばちゃんBが私とおばんちゃんAの間にするりと潜り込んできて、おばちゃんAと一緒に覗き込みはじめました。
そして、二人で何やら話をしながら、川を覗き込んでいるのです。
何を話していたのかは、私はイヤホンをしていたので聞き取れませんでした。
おばちゃんAが川に視線を戻した時にはヌートリアは姿を消していたようで、潜んでいるであろうヌートリアについて話していたのだろうと思います。
私は、おばちゃんBがおばちゃんAの「ヌートリア!」に応えたので、自分はもう付き合わなくてもいいか、と歩くペースを元に戻しました。

私はヌートリアがいるであろう川をちらちら見ながら歩いている内に、ふと、これってまるでTwitterみたいだな、とひらめきました。

おばちゃんAはヌートリアを発見し、その驚きなのか、何かはわかりませんが、何らかの感情が湧き上がったのでしょう。そしてそれが「ヌートリア!」と誰にともなく声を上げさせたのでしょう。
そして、たまたまそれに遭遇した私やおばちゃんBが反応し、おばちゃんBは会話までしているわけです。さながらリプライのようなことでしょうか。
私が今行っていることはリツイートみたいなものでしょうか。

Twitterも当初は誰にともなく、なんでもないことをつぶやいたり、挨拶したり、といった使われ方だったでしょう。今でもそうかもしれませんが。

その後、おばちゃんたちはどの様に別れたのかわかりません。
次、このおばちゃんたちと遭遇しても私は気づかないでしょう。もはや何の特徴も覚えていませんし。
こういうことがTwitterのTLで見られることなんだろうなぁと実感した次第です。