令和の節目の検証用に一筆

2019年4月最後の日であり、平成最後の日、ゆく年くる年感が覆う中、平成でのことや来る令和への期待などが語られているかと思います。ということで自分の平成や令和を考えてみようかと思いました。

私が平成を思い返すと、地震が思い浮かびます。災害のイメージが強いです。

良かったのかどうかで考えると、他の人と比較すると良いことも無いように思いますが、私個人での評価で考えると、ささやかながらも、どちらかと言えば、良い過ごし方ができていたと思います。

令和も私個人での評価で考えると、これからは苦難の時代なんだろうなと感じます。人並みと言えそうな生活も平成で終わるだろうと。
その根拠は記しませんが、私がぼんやり過ごしてつけが溜まりに溜まった結果なので仕方のないことが大半です。自分ではどうしようもないこともあるかもしれませんが、それを見越して対応できることがあったかもしれませんし。
と書きつつ諦めてはいたので、当然であり、今さらといったところでもあります。

今後、何らかの節目の時にはこの記事を思い出して、この時の予想と実態がどれくらい一致しているのか検証しながら過ごしてみようかと思います。
検証する余裕があるのかは不明ですが。

というわけで、私個人の令和時代の楽しそうな未来としては、どこまで、そして、どれくらいの速さで落ちるか、ということですね。

希望溢れる世間様の雰囲気に水を指して恐縮な気分です。


高齢者ドライバーの事故のニュースで考えたこと

高齢者ドライバーのブレーキ踏み間違い、操作ミスのニュースを見るたびに事故車はいつも走行不能になるまで走っているな、ということが気になります。
そこからいろいろ考えた、とりとめのないことを書いておこうかと思います。

ニュースでよく見かける、ブレーキ踏み間違い事故は、人を轢いたり、何かにぶつかったりしてもその時点で減速や停止をせずに、走行不能になるまで走り続けているように思います。
操作ミスがあったものの、事故を起こすことなく、止まった場合はニュースにならないでしょうから私が目にしないことは当然ですが、そういうことではなく、人身事故などを起こしていながら走り続けている、ということが気になるのです。

先日、東京池袋で起こった事故でも、運転手は事故後、息子に人を轢いたと電話で伝えた、といった報道がありました。人を轢いた認識はあるわけです。なのに、減速・停止をしていなかったようです。

65歳以上のドライバーの約65%が運転に自信がある、と回答しているアンケート調査があります。
私は、この思い込み、と言っては言い過ぎなのかもしれませんが、この意識のために、操作ミスから事故を起こしても、減速するための行動が取れないのかな、と思います。

もし、減速のための行動を取るとなると、まず、自分がブレーキとアクセルを踏み間違えている、という事実を受け入れることから始めなければいけません。もしくは、その可能性を疑う必要があります。
しかし、それができないから、間違ったアクセルペダルを踏み続けるのかな、と。
ペダルから足を離すことは、自分が運転を誤った、ということを認めることになります。 ですが、自分が運転を誤るわけがない、ということで眼の前の歩行者よりも自分を守ることが優先されているからかな、と。
東京の事故でいえば、意識的なのか無意識的なのか、アクセルが戻らない、とすることで、自分に否はない、どうしようもなかった、という考えなのでしょうか。

高齢者ドライバーの問題を無くしたり、減らしたりするために、認知症のテストや家族による説得、免許証返納による何らかの報酬などの取り組みや訴求が行われているかと思います。ですが、まずは、高齢者ドライバー自身の認識を変えることが必要ではないかと思います。

免許証更新の際など何らかの機会を儲けて、さらには頻度も上げて、自分の運転技術はどの程度なのか?という高齢者ドライバー自身の運転技術の認識と、実際の運転技術のギャップを明らかにすることが必要だと考えます。これを受けていただくために何らかの報酬があってもよいのかも知れません。
重要なことは、単に講習を受ける、第3者に評価してもらう、ということではありません。
自分の認識と現実のギャップ、ズレを認識してもらうことです。自分ができると思っていたことができるのか、できなければどれくらいできないのか。
そのために自分の運転技術のレベルを自己申告してもらい、その後、実際に運転技術を測定し、ギャップを検証します。もちろん、測定方法をどのように納得していただくか、どういう測定方法を取るのか、といった問題がありますが、その結果、下記の関係でギャップが大きければ運転技術への問題を認識してもらえるのではと思います。

自己の運転技術イメージ得点>実際の運転技術評価点

高い運転技術を示せないことを見越して、ギャップを縮めるために自分の技術レベルを低く申告することが可能ですが、それは自分自身でも運転技術が無い、と言っているわけですから、自ら運転不適格者だと宣言するようなものです。
さらに言えば、すべての年代の人たちに対してもギャップの有無を確認できるようにするのも良いかと思います。ギャップの大きさに何らかの傾向があるのか?運転歴や年齢でいつ頃からギャップが大きくなるのか?など、追いかけると面白そうですし。
とはいえ、こういったことは根本的な解決ではないでしょう。
法律でどうにかする、という方法もあるでしょう。これは強制できるし、手っ取り早いですが、これも根本的な解決ではないように思います。
車があれば便利だとかいろいろ乗り続ける理由はあるでしょうから、そういった利便性を担保する施策もよいですけど、一方で、老化、衰えること、何かができないことへの認識の変化も必要なのではと思います。

自動車の運転にこだわることには、利便性などの理由もあるでしょうけど、免許証を手放す、それも運転ミスをするかもしれない、ということが衰えを認めることになると思います。そのことへの抵抗があるように思います。
そして、その抵抗を生むのは衰えに対するイメージにあると思います。
これは本人の認識だけでなく、そういう人を見る側のパーセプションチェンジも必要なのではと思います。
何かができない人を見る目の変化。
こう考えると多様な価値観を持つこと、認めること、そういったことが重要なのかなと思います。
ダイバーシティということにつながるのでしょうかね。


有期雇用派遣と無期雇用派遣の違い

派遣社員の時給についてこのようなまとめがあったので、私の知っている有期雇用派遣社員と無期雇用派遣社員の時給の違いについて書いておこうかと思います。

なお、時給の額は説明のしやすさ、理解のしやすさとして入れたもので実際の額とは異なります。ですが、私の知っているものはこの様な雰囲気です。

さて、時給の違いとは下記の通りです。

時給自体は、有期雇用時も無期雇用時もほぼ同じです。違っても数円といった程度かと思います。
有期雇用時の時給が1,000円だとすると、無期雇用時には1,001円になったり、という感じです。

見た目の時給は、上記の通り、ほぼ変わりません。ですが、無期雇用になると時給に内訳ができます。
まず、基本給といった感じの名称の費目が存在するようになります。さらに、調整といった感じの名称の費目も登場します。
数字を付けて説明すると基本給が830円、調整が120円、これらの合計950円に、交通費を時給換算した50円が加わります。交通費の時給換算額は51円だったりもするので、1円などの端数が生じます。
という訳で時給自体の見た目は変わりません。
なお、交通費は一律10,000円のようですが、場合によっては変わるのかも知れません。
こうして派遣会社は交通費支給ということを行っているようです。

時給と称する金額は、有期時も無期時も1,000円で変わらないので、問題ないように見えますが、残業時や有給時の給与は基本給の830円で算出されます。そのため、有給を取った日数や残業時間が有期時と同じでも、その給与は減ることになります。
無期雇用を選択すると、残業時などは有無を言わせず1割以上の減給のようなものです。



さらに、時給以外にも、派遣会社の指示で勤務先を変更される、ということもあるようです。
転勤のようなことでしょうか。
この勤務先の変更指示は断れないようでした。
よく、派遣切りをしたと報道される企業がありましたが、そういう企業は真面目か、バカのどちらかではないのかなと思ったものでした。
無期派遣社員が不要なら、派遣会社にそれを感じさせればいいのに、と思います。そうすれば、派遣会社はすぐに忖度して、無期派遣の方の勤務先を変えて、代わりの有期雇用の派遣社員を派遣してくれるのでは?と。
この無期派遣社員は派遣会社の勤務先変更の指示には従わなければならない規則はそのためにあるものかと思ったのですが、どうなのでしょうか。

すべての派遣会社がこの様な貪欲さを発揮しているのかはわかりませんし、同じ派遣会社の派遣社員はすべて同じ条件になるのかはわかりません。また、現在、実際にこうした変更が実施されているのかは不明です。

最近、24時間営業問題で話題のコンビニなど、貪欲に搾り取っていくビジネスモデルは儲かるのだなと思う今日このごろです。


ぐるなび新CMへの難癖

ぐるなび利用で楽天ポイントがもらえるキャンペーンのCMを知りました。
ふと、思ったことですが、難癖つけてみようかと思います。

CMは下記のものです。
youtu.be
ぐるなびを利用することでポイントがもらえるから幹事探しが楽になる、面倒な幹事でもメリットがある、といったことを訴求しているのかと思います。

私はこれを見て、幹事を任された人が見て、楽天ポイントもらえるなら、ぐるなびで探して予約しよう、と思ってもらいたいのかな、と思いました。

ただ、このCMでぐるなびを利用してポイントを貰えることを幹事以外でも知る可能性があるわけですから、幹事以外の人からポイント獲得についてとやかく言われたりすることもあるのではと思いました。
私の経験では、みなさん、幹事の大変さなどを理解しているので、こういうことで批判する人も批判されている人も、また、そういう場面にも遭遇したことはありません。本心ではどうなのかはわかりませんが。ですが、ネットを見ると、批判される人もいらっしゃるようです。
これとか、また、先の例とは少し異なるのかも知れませんが、幹事ビジネスなどと言われているものも存在するようです。

この様な批判は心外でしょうから、ポイントを貰えたとしても幹事を避けたい気持ちは残るのでは、と思います。

ここからがぐるなびというかADKになるのかもしれませんが、難癖の始まりです。
私なら次のような内容を推すと思います。

上司などがしかるべき立場の人が登場し、幹事を依頼します。
依頼する際には、ポイントがもらえることは幹事を担うことの対価やメリットとして、しっかり伝えます。
そして、ポイントに対する考え方が参加者になるだろう人たちにも分かるように明確に行います。
それにより、ポイントを貰うことは、ずるいことではない、認められたこととして認識してもらいます。
また、幹事は新人が押し付けられるしょうもないことでもないよ、というような伝え方ができると、より良いと思います。

ぐるなびリリースで、 「ぐるなびは、そんなニッポンの”幹事”を応援しているというメッセージを伝えていきます」としています。
上司が皆の前でポイントは対価・メリットとして表明して依頼し、それを受ける、という形を表現していけば、ぐるなびが言う【幹事の応援】というメッセージがより伝わるのでは、と思います。
上記の私が良いと思う案であれば、おそらく幹事役の人が中心になると思いますので、そうであれば、キャンペーンもぐるなびの姿勢もしっかり伝わるように感じました。
とはいえ、CMを見て、このように、ごちゃごちゃ考える人なんて居ないでしょうし、ぐるなび利用でポイントが貯まることは伝わるので結果も出るでしょうから、どうでもいいことでした。


統一すればよいのに

私くらいになると書類選考にも落ちるわけです。ということで、先日、新たにエイチームライフスタイルという企業の書類選考に落ちました。いちいち応募してくるな、と企業と職を求める人の間に立つ職業の方に言われてそうで申し訳なく思う今日このごろです。
さて、そのエイチームライフスタイルで気になったことがあったので、本日はその思いつきを残しておこうかなといったところです。

エイチームライフスタイルでは「便利に、お得に、よかったを」のサービス理念のもと、愛車の買取額がすぐに分かったり、クレジットカードや住宅ローンに関する情報を得ることができたり、といったサービスを展開されています。

気になったことは、これらのサービスを一つにまとめないのか、ということです。
一つに、と言ってもすべて一つのサイトで、一つのアプリで、といったまとめ方ではなく、統一感をもたせてエイチームライフスタイルブランド傘下のサービスとして連携させる、ということです。
一つのアカウントですべてのサービスが利用できるように。
もちろん、見た目なども統一感を持たせて、それぞれ異なる内容でも、いずれもエイチームライフスタイルによるサービス、ということが強く印象に残るように。

この企業のサービス、ざっと見た所、全てではないでしょうが、それぞれ利用頻度が低いもののように思います。
それだけにせっかく、利用していただいても、用が済めば離れられる危険性が高いのではと思います。
今のように統一感が無ければ、エイチームライフスタイルのサービスに好感を持った人でも、一からサービスを探し、そこでエイチームライフスタイルのサービスに接触しても、好感を得た、というアドバンテージを生かすことが難しいと思います。こうした点を競合サービスのキャンペーンなどにつかれて奪われるかもしれず、もったいないと思うわけです。
それに、アカウントが既にあれば、どのサービスを利用するにも最初の利用時の手間が無くなるわけですし。

さらに、各サービスのアカウントが統一されれば、データの活用もしやすくなるでしょう。
住宅ローン情報を得ようとしている人には通信費などの家計見直しのサービスを訴求してみたり、といったこともできるのではと思います。

サービス理念が「便利に、お得に、よかったを」という事になっていますが、これに人々のライフステージ全体を通してという要素を入れてしまえば良いのにと思ったりするわけです。
ゆりかごから墓場まで式に、各ライフステージ毎に利便性を高めるサービスは色々考えられるかと思います。
例えば、介護サービス。自分自身のこともあるでしょうし、親のための、という考え方もあるかと思います。
他に子供の学校選びや、ゲームも人の生活の一部ですから、絡めることもできるように思います。
さらには、利用者が利用しているサービスからライフステージの推測ができれば、利用者のライフテージを先取りして他のサービスの紹介して他社サービスへの離反を防ぐ施策を打つこともできるように思います。
単純に広告でのお金儲けもできるように思いますし。
親会社?のエイチームの経営理念を「〝 みんなで幸せになれる会社にすること 〟 〝 今から100年続く会社にすること 〟」としていますが、これは内向けのメッセージに感じるので、外向けにも人のライフステージ全体の利便性向上、よかった、幸せを提供する、といったものでも掲げて、それに基づき、すべてのサービスを整理してまとめて連携させればよいのに、と思います。
それができれば、決算説明資料のサービス紹介ページの雑多な感じが整理されてスッキリしてきれいになるように思います。

と、非常にお起きお世話ですが、このようなことは既に行われているでしょうね。


九州新幹線の開通時のCMからの思いつき

先日、正直屋のCM動画に関する記事を書いた時にそのCM動画を探したのですが、その際、たまたま九州新幹線開通時に話題になったCM動画を見つけました。とても懐かしくつい見てしましました。


このCMは、元気になる、元気が湧いてくる、というような多くの人を奮い立たせるものがあるように感じます。

このCMが流れた当時は東北での震災がありました。そして今、九州では熊本を中心として地震の被害がまだ残っているかと思います。現在も大きな地震が起こっています。
九州や東北以外でも地震や大雨、噴火など様々な災害が日本中で起こっています。これらの災害は今後も続きそうにも思います。そして、まだそうした災害の被害の影響下で暮らしている方もいらっしゃいます。
更には、アメリカや中国を中心に経済も怪しくなりそう、イギリスのブレグジットBrexit)、消費税増税など、災害以外にも大変そうな雰囲気が漂っています。
こうしたことを考えると、今、またこのようなみんなが盛り上がれる何かがあっても良いようにも思います。

今度は九州だけでなく、北は北海道、南は九州まで、全国を走るJR各社の新幹線を使えば面白いのでは、と思います。

最初に開業した東海道新幹線の時は東京オリンピックがありました。そして、今は2020年に東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。ここはオリンピックつながりで、再度、新幹線の利用です。今の新幹線は四国や沖縄を除けば概ね全国を走っています。その新幹線が走る日本列島にはことさら元気なんて必要ない、という人もいらっしゃるかと思いますが、そうでない方もいらっしゃいます。この状況であの時の九州新幹線のCMのような多くの人が元気になったと感じてもらえそうなことができればとても有意義に思います。

端から端までの1本ではなく、北と南から東京に向かって走って来て東京で締めの何かをする。
聖火リレーのように新幹線を聖火ランナーに見立てて走らせる。
どうせなら、何らかの技術で新幹線の速度で走っても聖火が消えないようにして、史上最速の聖火リレーを行う。
新幹線を北と南から走らせ、各地にある海外の人達に見せたいものを運ぶ。
見せたいものではなく、各地の誇れる人を乗せて東京に向かう(2○時間テレビみたいで面白くないですね)。
海外からの人に乗っていただいて、車窓から各地の何かを見ていただく。
と、このように、結局、何も出てこない訳で、これは私の問題の一つですが、こういう時に色々と出せる人はすごいですね。

と言いつつ、何か良いものが出ても、沖縄は日本じゃないのか!などと怒られるかも知れませんね。
それに、全国の新幹線となるとJR各社の調整も大変でしょうし、そもそもお金どうするんだ!、なぜJRがそのようなことをしないといけないのだ!それに、九州新幹線のCMのように多くの方に参加していただくとなると、安全性など大勢が集まることによって発生する問題の対応は?時期によっては暑さ対策なども必要だぞ!実施のタイミングで新たな災害が起こったらどうする!などなど、問題山積ですね。

実際にできれば、JR各社のイメージも良くなるでしょうし、キャッシュレスで色々なサービスが出ているので、JR各社の交通系ICカードのアピールにもなるかと思いますし。
飛行機のようにある地点からある地点へ、ひとっ飛びではなく、鉄道は目的地まですべての土地にレールを敷いて皆が暮らす地面の上を走るわけですから、そこに住まう人を応援して共に楽しくやっていきましょう、ということは事業とも合っているのようにも思いますが。

今、色々なイベントごとは行われているかと思いますが、やれインスタ映えやYouTuberといったインフルエンサーを利用して拡散だ、など、何かこじんまりしたものでなく、その様な細かいことをもろともしない、何かもっと大きいものを見てみたいですね。
オリンピックや万博を控えているので、電通博報堂や世のPR屋さんの優秀な人達に期待しようと思います。


本物であることは重要

「美味礼讃」という海老沢泰久さんが書かれた本を読みました。

辻静雄氏が辻調理師専門学校のある辻調グループを築き上げていく様を描いた小説?
何が事実で何がフィクションなのかよく分かりませんが、読みだしたら次々と先が気になる展開ですぐに読み終わりました。

辻静雄氏が学校を成功させて行く過程がなかなかのロックな感じもあり、学校設立・成功の背景を知ると、事実は小説より奇なりと感じてしまえるような雰囲気があるものでした。
また、この本では、日本のフランス料理に対する遅れ方がいろいろと出てきます。今では想像できないように思うので、その社会の変化も楽しめました。

話の展開も面白いわけですが、辻氏の学校の成功として、私に理解できたものが2点あります。それについて読めたことは良いことでした。

一つは、生徒への関心を示すことです。生徒が休んだりすれば、親にその旨を伝えるなど、休んだこと以外にも両親に報告をこまめに入れる、というものです。

もう一つが、【 本物 】ということです。
辻氏が学校を始めた頃、フランス料理を学ぶわけですが、とにかく日本に本物のフランス料理が無い、ということに愕然とされていました。素材はもとより、そもそもの料理の仕方自体がおかしいというレベルです。そして、そうしたニセモノの蔓延が契機となって実際に本場の料理を体験し、そこで得たものを学校に戻すことで学校が成長していく、というよいスパイラルが出来上がっていきます。 その本物の追求は料理に留まらず、食器などにも展開していきます。
とにかく、お金に糸目を付けず本物を追求する様が多くの生徒を惹きつけ、さらには、日本全国の一流の料理人をも惹きつけていきます。

この本には金丸浩三郎という方が登場します。辻氏をライバル視している方で、さしずめ悪者役です。
この方も料理学校を経営し、生徒集めに苦労するわけですが、この方が実行した方法は新しい設備を導入するなど、重要ではありますが、料理学校の本筋ではないことでした。もちろん、本筋のことを行おうとはしたようですが、日本で本物のフランス料理が作れる人や、ましてやフランスから一流の料理人を呼ぶなんてことはできません。だからこその傍流の手を打つしかなかった、ということかも知れません。いずれにせよ、生徒は集まるものの、辻氏の学校には遠く及ばない結果でした。

私はブランディングを考える時にどういう物を目指すかは色々あろうかと思いますが、それに見合った実態が無いと成功しないと考えています。広告などで雰囲気をどこかの企業に似せたところで、そういう風になりたいんだな、と見てもらえるかも知れませんが、それは良くても見てもらえるだけで、企業に抱く認識までは変わらないと思っています。
辻氏が学校のブランディングを考えていたとは本には書かれていませんし、実際考えていなかったのではと思います。それでも学費を他校の何倍もに設定しても、校舎を次々と建てていかないといけないほど、生徒が集まり成功を収めていくのは、本物のフランス料理を学べる、という実態があり、それが全国の高校などに配られたパンフレットから伝わり、結果的に辻氏の学校が本物感を纏うことになり、成功したのではと感じました。

何事においても本物の追求の重要性を感じました。