お金の配分

今年Twitter(現X)を見てて、つまらなくなったなと感じるようになりました。これも全ては我らがイーロン・マスク様が世界中のTwitterに入り浸って時間を無駄にする人々の目を覚ませるための行いだろうかと思い、どれだけ感謝しても感謝しきれません。さて、そんなTwitter(現X)で、高齢者の保険料を上げるべきだ、とか、高齢者に延命治療は不要といったようなことをよく見かけた気がします。
ただ、私はそういう考え方をする前に考えないといけないことがあるように思います。
それはお金の配分です。

聞くところによると、今年の税収は最高だったそうで。それでも皆が、高齢者になどと言うのはそもそもお金の配分がおかしい可能性があるのではと思うのです。もちろん配分を見直しても改善しないのかもしれません。その時は冒頭のような部分最適で対処するしかないのかもしれません。でもこれをいきなり、というのはどうかな、と思います。

若い世代は今の生活が苦しいから、高齢者ももっと負担せよ、ということでしょうけど、高齢者が負担を増やしたところで、若い世代の生活が楽になるのかな?とも思います。
今、高齢者の負担を上げれば、なんとなく改善したように見えるだけなのではないでしょうか。根本には全体のお金の配分の見直しや適正化が必要なのではと思います。
そして、今の苦境をどこかの世代、ある層、ある種の人たちの負担を上げるという方法で切り抜けたならば、今後もそういう風に対処することになるのではないでしょうか。
今後、人口は減っていきます。税収も減るのでしょう。で、苦境だから負担を上げる。今の若い世代がそうでなくなった時、さらに負担させられているのではないでしょうか。その時、自分たちは若い頃にも搾り取られ、年を取っても絞られ、搾り取られっぱなし、と嘆くのでしょう。本当に嘆く世の中になったとしても、まずはお金の配分を見直しておけば、その搾り取られ方もいくらか軽くなるのではとも思えます。

延命治療にしても、ヨーロッパではそんなことしない、などといった見解も見かけました。確かにそうかもしれませんが、それはそういう人生観なのか宗教観なのか、なんらかの考え方が根付いている結果だと思います。方や日本で今、言われているそうしたヨーロッパなどを見習え的な結果の延命治療なしの理由は、お金が無いから、でしょう。お金がないから、寝たきりになって衰弱して死んでいくだけの人を増やしてそういう人にお金をつぎ込むな、ということでしょう。
それはそうかもしれませんが、それではお金をつぎ込むべき人、つぎ込むべきでない人の線引はどうするのでしょうか。
お金がなくなると、その線引はどんどん厳しくなるのでしょう。年齢が下げられたり、あるいは若くして事故などで寝たきりになってしまった人も対象になったり。寝たきりにならなくても障がいを負うことになった人はどうなるのでしょうか。多くの人と同じようなことができなくなった人はどうなるのでしょうか。そういうことについてもどんどん基準が設けられ、厳しくなって対象者が広がっててくのでしょうか。誰がどうやってその線引を決めるのでしょうか。
暗黙の了解、なんてものがありますが、それを使って誰も責任を負わずに、というより問わずに済ませるのでしょうか。空気読め、みたいな。そうして立場の弱い人を増産し、追い込んでいくのでしょうか。

問題の解決にはまずは問題点を見極めてそこに手を付ける必要があると思います。良いA、悪いBのように分けて対立して、誰も彼もをそれらにはめ込み、各自が自分は良いAに属していることにして、悪いBを責めて何かやってる気に浸らさていて良いのかと思います。
まるで私は問題点を把握していますよ、と言わんばかりですが、実際はただの思いこみですから、誰か本当に問題点を見つけて対処して欲しいものです。