ITパスポート試験を受験しました

先日、ITパスポートという資格の試験を受けました。
合格発表はまだですが、テスト終了後にわかるようになっている私の総合評価点や各分野の点数を考えると合格しているのではと思っています。
根拠は6月受験者の評価点分布がサイトから閲覧できるのですが、私の総合評価点を6月の結果に当てはめると、結構な上位になるので、どういう採点なのかよくわかりませんが、ここから不合格にはなりにくいかなと思っています。

さて、今回はどういう勉強をしたのか、なぜ受験したのか、といったことでも書こうと思います。
参考になるような勉強方法ではありませんが。

試験までに行ったこと

私が行ったのは本を読み、1度読んで分かりにくかった点をノートに書き出し、過去問に取り組むというだけのことです。

本は下記のものを購入しました。

【令和5年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集

アマゾンで評価が高かったからこれにしました。書店で見比べましたが、私は手書き風フォントで説明しているものが読みにくく、嫌いなのですが、この本はそういうことはありませんでした。
また、表紙の見た目もキレイな色だったので決めました。
ITパスポートは簡単、と言われているので、どの本でも違いはないのでは、とも思っていたので軽い気持ちで選びました。
ただ、試験を終えて考えると、この本は目的をかなり合格に振って作られているように思います。
試験に出ないものは覚えてなくていい、というスタンスです。実際にそういう記述があります。
他にも試験では◯◯という表現で説明されています、といった説明なんかもあります。
もちろん、単に受験テクニックだけを教えているわけでなく、きちんと説明もあるので中身を踏まえて覚えられるようになっています。
ただ、私と違ってこの資格のあとにさらに上位資格というのでしょうか、より高度なものをと考えている人や、IT分野に関わりたいという人は別の本で試験に関係なく知識を得られる方が良いのかもしれません。

この本を3日くらいかかったと思いますが、1度読み終え、2度めを読みながら、ノートにややこしく感じた点や初めて見るアルファベット3文字などを書き出して、後ですぐに見返すことができるようにしました。
私の場合は、これまでシステムを導入したりといった業務に関わったことがなかったので、そうしたプロセスに関する部分などが分かりにくかったです。「あれ?さっきも要件定義って出てきてなかったっけ?」みたない感じで。見慣れないアルファベット3文字は、正式な英単語を覚えました。その方が意味が掴めて覚えやすいからですが、本にもそういう説明があったと思います。
2回目を読み終える間近で、たまたま過去問ができるサイトを知ったのでやってみました。
その過去問は下記のサイトです。

ITパスポート試験ドットコム 過去問道場

結果は8割程度の正解率でした。それでこれはもういけるな、と考え、試験日を予約しました。私の都合に合う会場や日時から選んだ結果、本を読み始めた日から2週間後の日になりました。
受験日が決まってから1週間程度ありましたが、その間、本を読むことと過去問を回答することを気分でやり分けていました。
結局、本は3周、しっかり読んで、もう1周は要点を絞って読み、更に1周はざっくり目を通す程度でした。過去問は上記サイトの「おすすめ」や令和に実施された過去問を行いました。「おすすめ」とは直近数年分の過去問から、ラダムに質問される形です。

このサイトの過去問をすると、全体と部門別の正解率が出るので自分が弱い分野がわかります。本を読む際はその弱い分野を特に注意して読むようにしました。
私の場合は、テクノロジ系が弱かったのでそこをしっかり読みました。
また、試験2日前に、本に記載のQRコードから過去問ができるアプリの存在に気づき、そちらもダウンロードしてやってみました。
このアプリは全体や分野ごとの正解率に加えて、各質問の正解率もわかるので面白かったです。各質問の正解率とは、おそらくそのアプリを通して回答した人の正解率だと思います。なので、みんなが正解している質問や正解者が少ない質問などがわかります。正解率が低い質問に正解できればいいのでしょうし、正解率が高い質問を間違えたとすれば、しっかり復習しないと、といった使い方ができるのだと思います。そこまでは面倒なので私はやっていませんが。
これらの過去問は2種類の方法を合わせて、700問くらいやったと思います。やってて感じたのは、年々質問が難しくなっているような気がしました。質問内容が複雑というか。
それから、私が購入した本に載っていないことも結構出題されていたように思います。数を数えたわけではないので、多く感じているだけで、実際には少なかったかもしれませんが。これは本が合格することに主眼を置いているので、重要視されていないものだったのか、情報を絞り込んだことによるモレなのか、ITパスポートでは今後の出題を検討するための試験的な採点対象にならない質問が出るのですが、それだったのか、よくわかりません。

ITパスポートは範囲が広いのかもしれませんが、深い知識が求められるわけではないと思うので、書店で本を見るとそれらの厚さに圧倒されるかもしれませんが、意外と覚える負担は小さいように思います。大変そうに見えても1回、何らかの本を読み通せばできる気がしてくると思います。


受験理由

次は受験理由でも書いておこうと思います。
きっかけはニトリが社員にITパスポートを取らせる、というニュースを見たことです。
これを見て、これからこういう会社が増えるのかな、と考えました。特に中小企業なんかはDX、デジタル面で悩んでいても何をどうしていいかわからない、できる人を採用したくても応募がない、といったことから、真似をしてみようという企業が増えたりするのかな、と。
また、ネットやSNSを見ると、ITパスポートなんて無意味という意見があると共に、共通言語ができて詳しい人や専門の人とのコミュニケーションが取れるようになっていい効果がある、といった意見など賛否あるように感じました。
ただ、そうした中で、大勢が言っているわけではないですが、年々難しくなっている、という意見を見ました。
これからニトリのような企業が増えるのかも、年々難しくなっている、ということから早めに取ったほうが楽だな、と考えました。

私は無職で不良在庫人材なわけですが、そんな私が採用されるのはいわゆるブラックな企業で頭数が揃えば誰でもいいと使い潰していくような会社だろうと思います。が、なにか間違って普通の中小企業なんかに採用されるかもしれません。そしてそこがニトリを真似してみようなんて企業だとすると、私は新しく仕事を覚えつつ、ITパスポートの勉強もしないといけなくなります。新しい仕事を覚えつつ、取得しても大して役にも立たない資格なので面倒この上ないな、と。それなら時間のある時に取れば楽だな、ということで受験することにしました。
こういう妄想だけの理由なので、取るだけ無駄ですが、いい暇つぶしにはなりました。それに暇つぶしになったとはいえ、知らないこともたくさんありましたし、言葉は知っていても内容までは知らないものも多少は知れたのでそれはそれで良かったです。

取ったところで役に立たない資格のようですが、本代や交通費、受験費用合わせて1万円弱での楽しみとして良かったと思います。
合格した気になって良かったなんて偉そうに言いながら、実際には落ちているかもしれませんけど。