電子書籍サービスで人の行動を変える

本日、次のようなニュースを見ました。
京急、各停乗ってポイントどうぞ ラッシュの混雑緩和、五輪も意識

混雑緩和施策として各停に乗るとポイント付与します、ということです。
この記事で、色々な企業に不要扱いされる中、先日、NTTソルマーレという所にお断りされた際に考えたことを思い出したので残しておこうかと思います。

NTTソルマーレという企業はコミックシーモアというマンガが強みの電子書籍サービスを展開している企業です。
その電子書籍サービスの利用促進、そして人に行動を変えてもらうため、時間のかかるシーンを活用する、というものです。

お盆などの新幹線では人が集中します。JRとしてはこだまなども利用していただき、お客様を分散させたいのではと思います。
しかし、時間かかるけど、空いてますよ、ではお客様は行動を変えてはくれないと思います。
その時の行動を変えるインセンティブとして、電子書籍サービスを利用してみては、ということです。

その利用できる、できないは位置情報を利用します。指定の場所の位置情報と端末の位置情報が一致すれば、電子書籍サービスが利用できます。

帰省時でいえば、乗車するこだまの位置情報と利用者の端末の位置情報が一致すれば、ログインができて電子書籍が読めるようになるということです。
読書には時間が必要です。そのため、移動に時間がかかる、ということはサービス利用には好条件になると思います。


効果次第では鉄道会社にとっても混雑緩和が可能となり、それは顧客満足度向上にも繋がり、さらには、駅員などの社員の負担も減るかもしれません。そして、このサービス利用者のお客様がお弁当や、普段以上に飲料を購入するかもしれません。
これらの解消・向上が一つのサービス追加で可能となれば魅力的ではないでしょうか。
電子書籍サービス提供会社にとっては、新規顧客獲得機会の創出となる可能性もあるかと思います。

お金の流れは鉄道会社が電子書籍サービス提供企業に支払います。接続数での従量課金や定額制など、お互い納得できる料金体系で行えばと思います。
また、全ての負担を鉄道会社が持つのではなく電子書籍サービス提供会社側は、これを混雑緩和という社会問題の解決、として何割か負担してサービス提供を行えば、自社のイメージ向上につながる、CSR的な施策とする、ということにできるかもしれません。
鉄道だけではなく、例えば、最近、人気が出ているようですが、フェリーなど船で行えば、こちらも新規顧客獲得施策になるかもしれません。船旅も時間がかかるので読書と相性が良いと思います。
あるいは、お店や施設など、待ち時間のサービスとしての利用などもあるかと思います。

時間がかかるけど避けられない、時間がかかるから避けられている、そういう場面を探すことは電子書籍サービスをはじめ時間が必要となるサービスに有効ではないかと思います。
今は恐らく認知拡大だ、メリットや魅力を知ってもらう理解促進だ、といったことでしか考えられていないのではと思いますけど。

位置情報でのログインの制御の可否や、そもそも、どれほどの需要があるのかわかりませんが、混雑緩和や待ち時間のイライラ解消、ゆったりした旅への付加価値提供など、デメリットがあまり無いように思うので、どこかやってみてはどうかな、と思います。と書きつつ、電子書籍サービス提供側の視点に立ちすぎてるように感じますが。

もう一案
yu-ru.hatenablog.com