共感とは何なのでしょうか?

共感を得られるように、などとよく言っていたり、聞いたりしていたように思います。
私はその「共感」を自分のことのように感じてもらう、といった意味で使ったり、理解していたりしました。
とはいえ、どうすれば、共感を得られるのか、ということはわかるようでわからないような曖昧な状態です。
そのような折、図書館で「共感スイッチ」という本を見つけたので、借りてみました。



今さら、知っても仕方がないこととはいえ、興味があって読んだものの、この本は私の期待していたものとは異なりました。

この本ではテレビCM制作時のエピソードを利用して、人から共感を得る考え方や方法が解説されています。
ですが、私の理解では、CMの認知の取り方や反感を産まずにより記憶に残すことが、この本で言うところの共感のように感じました。

おもしろさが共感を生む、ということでおもしろさについて説明されています。
確かにおもしろいものには残りやすいですし、反感も生みにくいと思います。
auの三太郎シリーズもおもしろいですし、記憶にも残っています。
でも、私が三太郎シリーズに共感しているのかと考えると、共感しているとも思えません。

この本ではCMそのものに話の内容が留まっているように感じました。
この本の内容に注意することで商品などが想起されやすくなるとは思います。
ですが、想起されやすければそれで良いのかな、とも思うのです。
これはこの本を読んだからではなく、いつも感じることですが。

三太郎シリーズはCM好感度調査で1位を続けているとはいえ、一方でauユーザーの流出のニュースなんかもあったように思います。
ただ、これはCMで何でも解決するわけではないので切り離して考えるべきことなのかもしれませんが。

この本は、共感についてというより、何かを知ってもらうには、強く印象に残すには、といったことについて知りたい、という方向けのように思います。

結局、共感については依然としてよくわからない、という状態です。