スクールバスの置き去り対策

スクールバスでの事故のニュースを見ていて、どうすれば良いのか、どういうことだったら明日からでもできるだろうとつい考えてしまったので、その思いつきを書こうかと思います。

開けっ放し案
文字通り、開けっ放しにする、ということです。
そもそも締め切るから閉じ込められてしまうわけです。ならば、開けておけばいいのです。
開けっ放しだと盗難の心配がありますが、幼稚園などのスクールバスは敷地内に止まっているのではと思うので、そうであれば盗難にあうこともないでしょう。盗難対策としてタイヤロックなんかでどうにかなりそうにも思います。子どもたちが帰れば開けておく必要はないですし。
あと、屋根がない場合、雨が降ると車内が濡れて大変ですが、入り口辺りに座席はないと思うのでなんとかなるように思います。
ただ、他にも問題はあります。バッテリーがあがる、ということがあるかもしれません。
また、園児や児童が怪我をしてしまう可能性もあります。開けっ放しということはドアを動かせるわけですから、指や手を挟む事故があるかもしれません。子どもたちにバスへは近づかないように注意していても守ってくれるとはかぎりません。開けたドアを固定できるようなグッズができれば良いのでしょうけど。
さらには、開けていることで子どもが入り込んでしまうかもしれません。入り口や窓が開いているとはいえ、真夏の車内は暑いでしょうから閉めていれば防げていた熱中症になる子どもが出てくるかもしれません。赤ちゃんなどが階段に近づけないようにできる柵なんかがあると思いますが、そのような感じで降車後はバスの周囲に子供が入り込めないように柵を張り巡らせることができるかもしれません。ただ、この場合、柵をすり抜けて入られるかもしれません。ですが、大人は柵があるから子どもは入らいないという思い込みで、入り込んだ子どもに気づけなくなるかもしれません。

オペレーション改善案
おそらく児童を降ろすとすぐに施錠するのではと思うのですが、そのオペレーションを変える案です。
バスのカギはおそらく、どこか所定の場所に保管するのではと思うのです。運転手がそのままポケットにカギを入れっぱなしで過ごすとは思えないので。
そうであれば、カギを別人に戻させるのです。
具体的には、運転手は子どもたちを降ろしたあと最後尾に移動します。移動中に車内の確認をしてもらいます。最後尾に着いたら、別の方、園長や保育士などに電話をしてバス内で待ちます。
連絡を受けた人はバス車内で運転手からカギを受け取ります。その前に受取る人も車内の確認をしてもらいます。最後尾の運転手のところまで行くので、入り口の場所にもよりますが、手を抜いたとしても、少なくとも車内の半分は確認できます。二人が降りる時にカギをすれば置き去りはかなり防げるように思います。
ただ、これも問題があります。
まず、保育士などみなさんとても忙しいようなので、余計なことをするぐらいだったら降車時の確認をしっかりすればいい、という意識でいずれこのような手順がなくなるようにも思います。
また、運転手が待つことを面倒がったり、連絡を受けた人が電話で車内を確認したか運転手に聞いて、問題ない、といった返事をもらって、じゃ、カギは戻しておいて、などと運転手にカギを戻させる、ということが起こりそうにも思います。

他には児童や園児降車後、必ず掃除をするなど。
とにかく、重要なことは降車とカギを締めるタイミングをずらすことだと考えます。タイムラグがあれば、機嫌が悪くてすねてたりでもしていなければ、子どもが自分で降りられ可能性を高められるのではと思います。

とはいえ、オペレーションをどうしようとも、手を抜いて良いところと良くない所の区別がつかない人はいるでしょう。それに忙しさや疲れなどから、区別がつかなくなることはあるでしょうから、こういうことではどこまでいっても解決はしないでしょうね。
重量センサーでも付けて重さに変化があれば外からドアを閉められない、といったことでもしないと防ぎきれないでしょう。