「世界でいちばん透きとおった物語」を読みました。

「世界でいちばん透きとおった物語」表紙画像

久しぶりにこういうおもしろさの本を読みました。
こういう、がどういうかを書くと作者に申し訳ないので書きません。
読んで実感、体験した方がより楽しめるでしょう。

誰かやどこかに怒られるかもしれませんが、昔ながらのもの、押され気味なもの、アナログなもの、タイパの悪いもの、色々マイナスのイメージが付きまとう紙の本が一矢報いた、といったところでしょうか。
これを受けて、Z世代と呼ばれているのでしょうか、若い世代の作家なんかが、今度は紙でない書籍だからこそのものを創って応えてもらえたりするとおもしろいなぁ、なんて期待をしてしまいます。

そして、メイキングなどがあれば興味があります。
書いている最中に、どうしてこんなことを始めてしまったのか?など挫けそうになったりしたのか、あるいは、始終そういうこともなく完成したのか。
関係者とどういうやり取りがあったのか、なにか問題やトラブルがあったのか、あればどうやって解決したのか、などなど。
そもそも一般的な作品を作家がどういう風に完成させるのかも知らないので、それと対比しながら知れるとおもしろそうな。
もしかすると、そういうメイキングはすでにあるのかもしれませんが。
私が知ったくらいなので、もうかなりの人で話題になっていて、その話題性も下火かもしれません。
ここらで話題振りが下降線をたどり始め、「世界でいちばん透きとおった物語」の何が話題になっているのかを未読の人も知るようになってくれば、メイキングみたいなものを使って、そのメイキング込みで興味を喚起してもう一山作る準備ができているのかもしれません。

大変だったろうな、と勝手に想像していて、ついでに、出来上がったときは作者も本を持って読者と同じようなことをしただろうな、とも想像しています。
その時は他の作品の完成と同じ表情だったのか違っていたのでしょうか。