コンビニの正月休ませろについての思うところ

最近、コンビニオーナー側が正月休ませろ宣言をして世間をざわつかせていますが、実態を知りたいなと思います。 事実を出せない、ということかもしれませんが、色々とどうなっているのでしょうか。

そもそもお正月や深夜を休業、となるのはアルバイトが集まらないから、と思います。正確には集められても、集めるとなるとバイト代を上げる必要があり、バイト代を上げてまで募集すると採算が合わなくなるので、バイト代を上げられず、その結果、お正月や深夜の働き手がいない、という事になっているのでは、と思っています。
あるいは、そもそもお正月や深夜に利用するお客様が居ないのかもしれません。なんとなく、都心部以外は利用者が少なそうだから、地域によっては休業もいいのでは、といった意見もあります。こうした理由以外にも何か問題があるのかもしれません。働く上で受け入れられないこと、事情があるのかもしれません。その辺りの実態はどうなのでしょうか。

利用者がいないとして、その理由は何なのでしょうか。
利用者がいないことに、コンビニに問題はないのでしょうか。今まで深夜にコンビニで買っていたものが他のお店で別なタイミングで買われているのかもしれません。
アルコールなどネットでまとめ買いもできるでしょうし、ネットもスマホだけで可能です。

また、現在、休業の声を上げているコンビニはどれくらいの割合なのでしょうか。休業の声を上げているコンビニと上げていないコンビニの違いは何なのでしょうか。声を上げているコンビニの周辺の他のコンビニや、同じ様な地域のコンビニや同規模の売上、同規模の床面積などいくつかの視点で、声を上げているコンビニと上げていないコンビニの比較結果も知りたいところです。
更には、悲鳴を上げているコンビニの近隣で深夜やお正月に営業しているコンビニ以外の店舗などの従業員事情はどうなっているのか。コンビニ以外に営業しているお店はない、コンビニ以外でもアルバイトは確保できず深夜営業をやめている、なども知りたいところです。

また、契約解除を言われているコンビニへの苦情の話にしても、周辺のコンビニへの苦情と比較するとどうなのでしょうか。数字を出せないのなら、せめて周辺コンビニへの苦情と当該コンビニへの苦情の差分くらい出せばもう少しはっきりしそうに思います。自慢のドミナント戦略で周辺に比較できるコンビニはないのでしょうか。

せっかく、FACTFULNESSという本がたくさん読まれた年ですし、エビデンスは?データは?なんていう人も多いと思います。コンビニも言われっぱなしでしんどいでしょうし。
騒ぎを見てる方もセンセーショナルなワンメッセージに踊らされてても仕方ないでしょうし。

いずれにせよ、問題は今まではうまくいっていたことがうまくいかなくなっていることではないでしょうか。
お正月や深夜に休業するかどうかは表面的な問題で、本来、コンビニ本部に訴えるべきことは、仕組みの再構築なのではと感じます。
その上で、オーナー側にもメリットがある仕組みの再構築がされないのなら休む、とすれば良いのにと感じます。

正月休ませろ、はアピール力があるので、まずは世間を味方につけよう、ということならそういうやり方もあるのかもしれませんが、今後もコンビニを続けていくのでしょうから、コンビニ運営がうまくいく仕組みを考えることが大事なのでは、と思うのです。上下関係を残すような敵対的なことをしても不毛だと思います。
コンビニが24時間365日営業する、ということは最初から分かっていたことであり、納得されていることかと思ういますし。QOL的な観点で従業員を休ませたい、というのなら、なおさら敵対的に交渉することもないと思います。とはいえ、搾り取ることが目的の人たちと搾り取られたくない人たちとでうまくやっていけないのもわかりますけど。