循環できるようになるとうまくいくでしょうか

先日、トゥエンティーフォーセブン(24/7)という主にマンツーマンでのトレーニングジムや英会話教室を展開している企業の書類選考に落ちました。私のとてつもなく低い書類選考通過率を前に怖じ気付いたのでしょう、というより君子危うきに近寄らず、が正しいですかね。

さて、24/7とは異なるのですが、以前、とある英会話教室を展開している企業の広告に関する悩み事の相談を受ける、ということでヒアリングに行ったことがありました。その際、色々とお話をお伺いしながら、あれこれ考えていると、相談事とは関係ないのですが、ふと、気になった点があり、そこから考えたことを残しておこうかと思います。

気になった点は、英会話教室、英会話スクールというところは顧客との関係を続けていく、ということが難しそうだ、ということです。「関係」というのは単にDMを送って宣伝をするといったことではなく、お互いメリットがあるような実のあるようなことをイメージしています。
難しそうに思う理由は、英会話教室と長く関係が続くということは、英語が話せるようになるのに時間がかかる、英語を教えることがうまくないのでは?といったネガティブなイメージに繋がりそうに感じたからです。
もちろん、英語が話せるようになっても、言語には新しい表現などが生まれることがあるでしょうから、そういった英語に関する情報発信などで関係を維持することは可能かもしれません。しかしながら、英語が話せる以上、改めて通おう、とはなりにくいでしょうから、マネタイズですね、お金になりにくいと思いました。もちろん、周囲の人に自分が通った学校を薦めていただき新規入学者獲得に有効ということはあるかもしれません。
また、挫折した方であれば、再度、通う可能性は高いかもしれませんが、挫折しているだけに、関係維持を望まないかもしれません。関係を維持できても再度通うとなるには余程強い動機が生じていなければ、とりあえずは手軽な手段で、となり、今ならアプリやネットなどに走られるかもしれません。
もちろん、中にはもっと学びたいので再度通いたい、という方もいらっしゃるでしょう。でもそういう人は放っておいても通いそうですし、そもそも少なそうです。もっと学びたい、ということなら英会話教室ではなく大学などを目指すかもしれません。

このようなわけで何か学校側が潤い、利用者も満足できる方法は無いものか、と考えた結果、循環してもらうことを思いつきました。

英会話を学ぶ動機には仕事や就職・転職、TOEICTOEFL、受験、旅行をより楽しく、海外の方とのコミュニケーションを取りたい、などなど色々あるかと思います。
英会話ができるようになれば、それらの目的が達成されることになります。


ですが、その目的には英会話を行う機会の頻度がそれぞれ異なるので、そこを利用できるかなと考えました。
つまり、仕事などであれば、英語を使う機会は多いと考えられます。ですが、旅行をより楽しく、といったことが目的であれば、英語を利用する機会や時間はそれほど長くないと考えられます。旅行で言えば、頻繁に海外旅行をする人は多くないでしょうし、頻繁に行けるようなところは日本語で足りるようなところも多そうですし。
このように考えると、せっかく英語ができるようになっても使う機会がない、という人は学んだのに使わなければ忘れてしまう、英会話ができなくなってしまう、という危機感、今までかけたコストの損失を感じているのではと考えられます。であれば、それを利用し、英語を使う機会を提供する、ということができれば良さそうに思いました。

私がこうして考えたことは、端的に言えば、何かを英語で教える、というものです。
つまり、料理や茶道、華道など、いわゆる習い事やコミュニケーションに関することなどを英語で教えるというのはどうかな、と。
英会話教室に通った人なので、何かを習うために通う、ということへの抵抗は低いように思えます。ですから、英語以外に関心のあることを探り、見込みのあるものを利用するわけです。

例えば料理教室なら、すでに料理教室を展開している企業と話をつけて、毎週○曜日の○時間、間借りするなどすれば、テキストなどの準備で住むでしょうから小さく始めやすいのではないでしょうか。さらには、間借りするので、料理教室に通う生徒さんの中に英語に興味がある人がいらっしゃったら、自分も英語で習ってみたい、という人が出てくるかもしれません。料理に関する英語なので興味が湧きやすいかもしれず、興味があれば身につきやすそうと考えていただけるかもしれません。そうなれば、料理と英語で一石二鳥と感じていただけるかもしれません。
もう一つさらにはを書くと、海外から日本に来ている人の中に何かを学びたいという方がいらっしゃるかもしれません。例えば、日本の料理を習ってみたいけど、日本語が苦手、という方がいらっしゃれば英語ではなく、料理を習う目的で通っていただけるかもしれません。この場合、せっかく英会話を学んだけど英語を使う機会がなかったという人にとっては、ネイティブの方と友だちになれるかもしれず、一挙両得と感じていただけるかもしれません。

英会話学校側にとっても、料理など長く通うことがネガティブに見られないでしょう。そうすれば卒業生との関係維持もしやすくなるかもしれませんし、人口減少下でも需要を維持できるかもしれません。同時に今まで英会話スクールの敷居が高い、と感じていた人など新たな需要を開拓できるかもしれません。
また、間借りして始めたのであれば、スペースを貸す側も、ネットのアフェリエイトのように入学経路によって紹介料が得られる、といったことをすれば、それほどデメリットはなさそうに思いますので、困る人が少なそうに感じます。


コロナ禍によって、教室に通うことが避けられるかもしれないので学べることには制約があるかもしれませんが、教材を送付してリモートで行ったり、各自所有のものを利用するなどでできそうですし。

というようなことを考えていたのですが、実際、やってみるとどうなるのでしょうかね。